今年からセンター試験に変わって、「大学入学共通テスト」が実施されました。
TV,ラジオ、ネット等さまざまなメディアでいろいろな意見が出ていますが、
過去問だけをやっていただけではスコアを獲得できなかったようで、
ということは、傾向や方向に変化が現れていた、ということではないでしょうか。

なんだかんだ言っても、まだまだ学歴社会と言われる現代において
大学入試がどのような“モノ”になるかは、高校生ターゲットの教育サービス
だけではなく、日本においては幼稚園/保育園教育まで影響を及ぼします。
学習塾のマーケット規模

今日本では学習塾マーケットは1兆円規模と言われています。
ちなみに、英語/英会話教育のマーケットは1000億円程といわれていますので、
金額だけ見ても、学歴に対する保護者ニーズの高さを感じます。
「英語って大事だよねー!」と言われながら、10倍も差があるのは結構驚きです。
ビジネスにおいて、
高偏差値の大学を出ている≒いい人材
という公式は、当てはまらないことは周知の事実ですが、
一方で就職という入り口においては、人を測る物差しの1つとして
採用判断の検討材料になることも事実ですし、高偏差値の大学を出ている人材はチャンスを
もらえることも多い傾向があります。
プログラミング教育のマーケット規模はどのくらい?
では、ここ数年で「親が習わせたい習い事」へ上位ランキング入りを果たした
プログラミング教育は、というと100~130億円規模程と言われています。
今後2025年には2倍以上の290億になるのでは、と試算しているコンサルティング会社も
あります。

ただ、この数値ですが、さらに増え、ゆくゆくは英語教育市場規模と
同等の1000億円規模の潜在力があるという人も少なくないのですが、
その鍵を握るのもやはり「入試」だと言われています。
日本政府は2024年の大学入試から「情報」を入試科目として追加することを予定していますが、
この計画が予定通り進むかどうかはマーケットの伸び率や規模に大きな影響を及ぼすことになります。
個人的には科目として追加されることは間違いないだろうと思っていますが、
追加決定が発表され、実際に入試が始まる頃には、
プログラミングスクールマーケットは2つの方向に分かれてくることが予想されますね。
その2つというのは、
1)入試のための「情報/プログラミング塾」
そして、
2)実践力のための「プログラミング/コンピューティング養成塾」
です。
英語と同じようにプログラミング教育が実践で使えない方向にいかなければいいのですが。