
2020年のプログラミング教育必修化の課題として、人材が足りていないことは以前お伝えしました。
そうはいうもののプログラミングについて熟知した人材がいきなりたくさん入ってくることは現実的にありえません。
ではどうすべきかといえば、今居る学校の先生が子ども向けのプログラミングを学んで教える他ありません。
文部科学省が公表した「小学校プログラミング教育の手引き」に載っているQ&Aでもこんなものがありました。
Q:プログラミングなどICT活用が得意な教師と、そうではない教師がいますが、プログラミング教育をしっかりと実施するにはどんな工夫が必要でしょうか?
A:小学校プログラミング教育は、プログラミングやICTに関する高度な専門性が求められるものではありません。教師自らがプログラミングを体験し、プログラミングはそれほど難しいものではないということを実感していただきたいと思います。
若干教師任せのような回答に感じますが、教師自身でなんとかしなければならないというのが現実のようです。
教師向けプログラミング体験
参考記事の中で実際に教師向けのプログラミング体験に参加した内容が載っていました。その場所がどこかといいますと、中高生向けにプログラミング教育を展開している「ライフイズテック(Life is Tech)」です。
ここはプロサッカー選手の本田圭佑氏が作った投資ファンドが、投資案件第一号にした将来有望な教育ベンチャーだと言われています。
このライフイズテックで行なわれた3日間のキャンプでは「Webデザインコース」「Unityゲームプログラミングコース」「映像制作コース」の3つのコースが用意され、全国から約20名の教員が参加されました。
こちらでは2020年に向けて、300人の教師に受講してもらうことを目標にしており、さらにその卒業生がコミュニティを作ることで、お互いの学校教育に活かすことを一つの狙いとしているようです。
現役の教師で、2020年のプログラミング必修化に不安を抱いている方は、ライフイズテックでプログラミング体験をしてみると突破口が開けるかもしれません。
またこのように教師向けのプログラミング体験ができる場所が最近では少しずつ増えてきました。子ども向けに教えるプログラミングに関して、現状では民間のプログラミングスクールのほうが小学校よりもずっと先に進んでいます。
子どもに教える前に自分自身がプログラミングを楽しいと思えることが何より大切なことです。もしこの記事を小学校教師の方が読まれていましたら、まだ必修化の準備期間であるこの時に、まずはプログラミング体験をされに行ってみてはいかがでしょうか。
参考
教えるのは誰?小学校でプログラミング教育スタート!
https://www.fnn.jp/posts/00355550HDK