プログラミングは男の子の習い事?

女の子のお子さんが体験に来られると一定数の保護者様からこんな質問を受けます。

 

「女の子ってどれくらい、いますか?」

 

こうした質問をする保護者様はお母様に多く、デジタル≒理数系≒男の人が得意なもの、という感覚をお持ちで、女の子は少ないのかな、と思われているようです。

 

ご自身もITは苦手な方も多く、“我が子に興味があるのなら、自分は苦手だから少しでも好き、得意になってそのような仕事も視野に入れられるようになってほしい”と言われる保護者様もいます。

 

実は私も、プログラミングスクールで講師をする前までは、同じ感覚をもっていました。

 

自分のまわりもそうですが、日本のエンジニアやプログラマーとして働く人々は男性の方が遥かに多いです。(世界的にも多いそうですが。)

 

2019年度の調査にはなりますが、エンジニア、プログラマーとして働く女性の割合は全体の20%程度だそうで、他職業と比べるとまだまだ女性が少ないイメージですね。
引用元(2019年版情報サービス産業基本統計調査/一般社団法人情報サービス産業協会

一方、2009年のIT業界と比べると、女性エンジニア、プログラマーの転職はここ10年で4倍にも増えているそうで、昨今では、IT人材不足が叫ばれる中で、女性のIT業界への参入はますます期待が高まっているそうです。

自身がプログラマーのお父さんやプログラミングをしたことのある保護者様に多い言葉の1つに、“プログラミング言語を覚えてほしいとは思わない。ただ、「考え方」は非常に役立つから身につけてほしい”といわれます。

 

これは、とても共感します。

 
文科省が示している通り、小学生がプログラミングを学ぶ1番の目的は、プログラマーになるためのスキルを身に付けることでなく、「論理的思考力」「問題解決力」などの「プログラミング的思考」を身に付けることにあります。

プログラマーにはならないから、機械に詳しくないから、女の子だから、という理由でプログラミング自体を敬遠してしまうのは非常にもったいないと感じています。

私たちのスクールは、ロボット教室など男子が多数を占める教室と違い、アニメーションやゲームを制作するということもあり、他教室と比べると女子率が高くなっています。

 

生徒の割合は男の子7割、女の子3割で、特にここ一年は女の子が増えてきています。

 

講師と生徒が密にコミュニケーションを取り、時には子ども同士で教え合わせながら、すべての子が学びやすい環境を作れるよう、私たちも日々自己研鑽に励んでいきます。

(ステムアカデミーキッズ講師 村田)